リアルすぎる女子高生CGを生み出したTELYUKA(テルユカ)とは?プロフィールや過去の作品を紹介。

出典:https://www.telyuka.com/

2015年ツイッター上で発表された女子高生「Saya」。

黒髪のショートヘアが可愛いらしい女子高生なんですが、実はCGでできているんです。

そのCGとは到底思えないリアルな表情で「本物にしか見えない!」「リアルすぎる!」とツイッター上で話題になりました。

この「Saya」を生み出したのが3DCGアーティストユニットの「TELYUKA」(テルユカ)。

「TELYUKA」は技術・システム担当の石川晃之(いしかわてるゆき)氏とディレクション・アート担当の石川友香(いしかわゆか)氏からなる夫婦のクリエイターで、フリーランスのアーティストながらも3DCG技術の最先端とも言われる高い技術力から、情熱大陸でも特集されるほど注目を集めています。

今回はそんな3DCGアーティストユニット「TELYUKA」(テルユカ)のプロフィールや過去の3D作品を紹介します。

夫婦クリエイター 「TELYUKA(テルユカ)」のプロフィール

同じCG制作プロダクションでCGアーティストとしてゲーム・映像を中心に3DCG制作を行っていた石川晃之氏と石川友香氏は2011年頃から夫婦での3DCGアーティストユニット「TELYUKA」としての活動をスタートさせます。

石川晃之氏が3DCGをはじめたきっかけは友人に誘われたからのようで、もともとはイラストを描くのが好きで高校時代は漫画家になりたかった時期もあったそうです。

友人に誘われたことからまずは安いソフトから3DCGをはじめると面白く、機材を揃えていくようになり、3DCGの世界に携わっていったようです。

石川友香氏は学生時代、友人と舞台制作に挑戦したりしていたようです。しかし、舞台製作は資金集めや人集めなど課題が多く、自分一人で、アウトプットできるものが欲しくてCGを始めたようです。

びっくりすることにお二人とも最初から3DCGに関わっていたわけではないようですね。

そして、お二人はゲームやエンタメ系CG制作の会社に入社して出会います。

お二人の共通の考えとして、幼少の頃から自分の世界観を表現したいと思い続けてきていたようです。

「TELYUKA」の凄いところは3DCGの一般的なやり方である実在の人物を3Dスキャンして、読み取った肌の画像で作り上げていくスタイルではなく、1からペイントソフトなどを使って人物を作り上げている点です。

以前は写真から起こす手法もつかっていたようですが、平板になりがちだと感じ、自分たちで1から作り上げるスタイルに変更したようです。

そうして、肌の質感はもちろん、筋肉の動きや瞳孔、舌の動き、髪の毛1本に至るまで、非常に繊細に拘り抜かれて製作された「TELYUKA」の3DCGの作品は高い評価を受けることになりました。

「TELYUKA」の作品

◆3DCG女子高生「Saya」

TELYUKAの名を一躍有名にした3DCG「Saya」。

アジア人は凹凸が多い欧米人のモデルよりも作成が難しく高い技術が必要になるようです。

非常にリアルな表情と連動する眼や顔の筋肉、髪の毛など、不自然な部分が何もなく、CGやロボットなどがリアルになればなるほど人は嫌悪感を抱いてしまうという『”不気味の谷”』と呼ばれる現象を初めて超えた作品と言われています。

2017 年には講談社のミスコンオーディション「ミスiD 2018」に出場し、3DCGではない本物の女優やアイドルと並んでセミファイナリストのひとりに選ばれ、最終的には人間ではないキャラクターの受賞が史上初となる「2018 年特別賞(ぼっちが、世界を変える。賞)」を受賞しています。

◆外国人女性モデル「Courir」

出典:https://www.telyuka.com/

2013-2015年に制作された外国人女性モデルの3DCG「Courir」。

こちらも細部まで作りこまれ、本物にしか見えないクオリティです。

これらの作品を制作しているうちに日本人の美しい容姿も題材になりうると感じて、日本人をモデルとした「Saya」をつくることにしたようです。

◆外国人男性モデル「Gandy」

出典:https://www.telyuka.com/

こちらは2012-2014年に制作された外国人男性モデル「Gandy」。

女性のモデルにはない、髭のリアルさや髪の生え際までも繊細に表現され、顔の産毛に至るまでも丁寧につくられています。

写真にしか見えませんが、こちらもTELYUKAの3DCG作品です。

まとめ

今後、人工知能であるAIの技術も高まっていくことが予想され、それに伴って3DCGの需要も高くなっていくことでしょう。

「TELYUKA(テルユカ)」のお二人は自分たちの作品について、今後人の心に寄り添えるような存在にしていきたいと語られています。

近い将来、3DCGは単なる作品ではなく、私たちの生活に溶け込む無くてはならない存在になっているかもしれません。

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