最近愛車のジムニーJA11のボンネットの劣化が激しく、塗装の剥がれも目立ってきていたため、ボンネットの塗装を行いました。
今回はマットブラックでの塗装を行いましたが、ムラなく綺麗に塗装が完了。
僕は知り合いのバイク屋を手伝っていた時に、バイクの塗装などもやらせてもらっていたので、ある程度の知識や技術はありましたが、ボンネット塗装は初心者の方でも決して難しいものではありません。
業者に依頼すると30,000円前後かかってしまうことになるので自分でおこなうことができればお財布にもかなり優しいです。
今回はそんなボンネット塗装のやり方を解説いたします。
最初の研磨に600番、プラサフを吹いた後に1000番を使用します。
・コンパウンド
コンパウンドはクリアーをふいた後に最後の仕上げとして、つや出しのために使用します。
マット塗装の場合はつやを出す必要がないので使用しません。
マスキングテープ
マスキングテープは塗装したくない部分の被覆に使用します。
今回の塗装で3個ほど使用しました。
たまにセロハンテープなどの他のテープで代用しようとする方がいますが、剥がす際に外装を傷つけたり、塗料の液だれなどの原因になるので止めていた方が良いです。
・45ℓゴミ袋
これはマスキングテープだけでは追い付かない塗料を塗りたくない部分をカバーするために使用します。
ハサミで切って広げるとかなりの面積をカバーすることが可能です。
僕はゴミ袋を使いましたが、新聞でもチラシでも構いません。
・ボカシ剤
ボカシ剤は部分塗装をするときにのみ使用します。
ボカシ剤を吹くことで、旧塗装と新塗装の境目を目立たなくすることが可能です。
しかし、部分塗装は非常に難易度が高く、塗りなおした部分だけが目立ち、かえって見た目が悪くなってしまうことにもなるのであまりおすすめできません。
塗装の工程
ここらはいよいよ塗装の手順です。
専用の塗装ガレージがあれば最高なのですが、ある人の方が少ないと思うので、風のない日で晴れの日に行いましょう。
前日に雨が降っていても湿気などで、塗装が上手くいかない日があるのと、次の日くらいまでは乾燥期間を置きたいので前後含めて3日くらいは晴れの日を選びましょう。
風があるとスプレーが風に流されて、うまく塗装できなかったり、塗料を吹いた後に飛んできたゴミが付着することにもなるので注意しましょう。
手順①:マスキングを行う
まずは色を塗りたくない部分にマスキングテープを貼っていきます。
横着せずにボンネットを上げてから、隅々までマスキングしていきましょう。
細かい部分はマスキングテープで行い、フロントガラスやフロントフェンダーなどの広範囲の部分はゴミ袋や、新聞紙などで被覆します。
風で塗料が飛ぶの大変なので、できる限りマスキングを施してください。
また、風でゴミ袋や新聞紙などがめくれて、塗りたてのボンネットに被さると大惨事になってしまうので、ゴミ袋での被覆もマスキングテープでしっかりと固定しましょう。
手順②:耐水ペーパーで研磨
まずボンネットを耐水ペーパーで研磨します。使用するのは耐水ペーパー600番です。
時折、霧吹きなどで水をかけながら研磨していくようにしてください。
塗装の剥がれ等でボンネットに段差がある場合はそれが滑らかになるまで、やすり掛けを行います。
剥がれ等がなく段差がない場合でも、この後に吹くプラサフの乗りをよくするために、全体的にペーパー掛けを実施してください。
ペーパー掛けが終了すれば水で流して、削りカスを洗い流します。
手順③:シリコンオフで油分を無くす
ペーパー掛けが終わればシリコンオフで完全に油分が無くなるように拭き取ります。
全体的にシリコンオフをかけて、乾いたタオルなどで拭き取ればOKです。
手順④:プラサフを吹く
シリコンオフを拭き取りある程度乾燥させたら、プラサフを吹いていきます。
寒い時期だとうまく霧状に吹けないので、あらかじめ湯銭などを行っておくと良いでしょう。
プラサフは1度に吹かずに全体的に薄く何度か塗り重ねていきます。
一度吹けば10分ほど乾燥させ、さらに上から吹くといった感じで下地が完全に見えなくなるまで塗り重ねましょう。
この後に研磨するため、できるだけ厚めに塗装を行います。
この時点での色ムラなどは気にしなくてもOKです!
手順⑤:耐水ペーパー&コンパウンドで研磨
最後のプラサフが吹き終われば、30~60分乾燥させてください。
乾燥が終われば、耐水ペーパー1000番でペーパー掛けを行います。
霧吹きで水をかけながら、ボンネット全体が均一になるように研磨します。
磨きすぎると色が落ちてしまうので、ムラなく均等にに全体がつるつるになるくらい磨きます。
ここで凸凹があったり色ムラがあると上塗りに影響するので丁寧に行いましょう。
マット塗装だと必要ないかと思いますが、つや有り塗装の場合は、ここからさらにコンパウンドで磨いていきます。
研磨が終われば、もう一度水で洗って、削りカスを洗い流します。
手順⑥:カラーを吹いていく
いよいよカラーを吹いていきます。
カラーを吹く前にシリコンオフでもう一度油分の洗浄をしておくと良いでしょう。
プラサフではムラを気にせず吹いてもなんとかなりましたが、こちらは慎重に吹いていきます。
特にマットカラーは研磨することができないので、ムラが出てしまうとごまかしようがありません。
全体的に薄くスプレーを吹いていき、プラサフ同様、何度も塗り重ねていきます。
ジグザグにボンネット上を吹いていくと折り返しの部分が濃くなってしまうので、一定方向に線を描く感じで吹くのがおすすめです。
3~5回ほど塗り重ねていけばOKです!
マット塗装はこの工程で終了です!
ムラなく綺麗に仕上がりました。
手順⑦:クリアーを吹いていく
つや有り塗装の場合はここからクリアーを吹いていきます。
クリアーを吹く前にもう一度シリコンオフで洗浄しましょう。
クリアーはカラーよりも液だれが起こりやすく、カラーで綺麗に塗装したのが台無しになってしまうことがあるので、カラーよりも薄めに塗り重ねていきます。
15分ほど乾燥させて5回ほど塗り重ねると良いでしょう。
ウレタンクリアーの場合は普通のクリアーよりも乾燥が遅いので、塗り重ねも最低でも30分ほど置いてから行った方が良いでしょう。
手順⑧:コンパウンドで仕上げ
クリアーが終了すればコンパウンドで仕上げていきます。
コンパウンドを行うには、クリアーが乾燥するまで最低でも1週間以上は乾燥させたほうが良いでしょう。
運転するのに1週間待つ必要はありませんが、最低でも1日以上は乾燥させた方が無難です。
1週間乾燥させれば荒めから順に細かい目まで磨いていきます。
液体鏡面処理用のコンパウンドまでかければ、ツヤツヤのピカピカになるはずです!
まとめ
丁寧にすべての工程を行えば、初心者でも関わらず色ムラなく、綺麗に仕上げることができると思います。
業者塗装よりも半額以下に抑えることができるのでおすすめです。
作業中の写真を撮り忘れてしまい、塗装後の写真しかなくて申し訳ないです(^^;)
参考にしていただければ幸いです!