新車バイクを購入すると、最初に行うのが慣らし運転です。
当たり前のように聞こえますが、慣らし運転をやる意味を理解している人は少ないと思います。
そもそも慣らし運転はどのように行うのが正解なのか知っていますか?
今回は慣らし運転のやり方や、本当に必要なのかをお話しします!
慣らし運転とは?
僕自身、初めて慣らし運転をしていた時はあまり訳も分からずに言われた通りにやっていただけだったんですが、慣らし運転にはもちろん意味があります。
バイクも含めた機械類は、使用開始時が初期故障気と言われ、最も故障が多くなるんです。
今では技術が向上し、昔よりはひとつひとつの部品の精度も上がり、故障率は低くなってきてはいます。しかし、実際に機械を稼働させてみると、部品どうしの干渉が起きたり、ネジが緩んできたりなどの初期不良が起こったりする可能性も少なくはないんですよね。
バイクは走行時の振動もありますし、エンジンでの燃焼により、部品が熱変化することも考えられます。
したがって、バイクにおいても、ある程度の距離を走行した後に初期点検を行うのが良いでしょう。
そのうち部品が馴染みだして故障率が下がっていくと言われています。
本当に必要なのか?
上記で慣らし運転の意味を説明しましたが、実は慣らし運転が必要か必要ではないかは、様々な諸説があるんです。
部品同士の干渉なども技術の進歩によって、ほとんど起こりませんし、エンジンにオイルが馴染ませるために慣らし運転が必要との意見もありますが、こちらも技術の進歩によって、オイルを入れてなかったりしない限り、新品だったとしても焼き付いたりすることはほとんどないもよう。
そもそも新車を買ってすぐに故障するくらい荒い運転することはないでしょうし、普通に乗っていれば慣らし運転にもなります。
さらに慣らし運転自体が、低回転で行った方がいいとか、時には高回転まで回さないといけないとか、最適な方法が定まっていないんですよね。笑
しかも、各メーカーによっても、慣らし運転の見解についてはバラバラという。。。
絶対やった方が良いというメーカーもあれば、しなくても良いといったメーカーもあるんです。笑
僕自身の考えではいきなりレッドゾーンまでぶん回したりしない限りは新車でも慣らし運転を意識せず普通に運転すればよいと考えています。
しかし、タイヤの慣らしだけは ”絶対にやっておいたほうがよい” でしょう!!
もはや機械の話ではないので、本来の慣らし運転の意味とはことなってしまいますが、新品タイヤは非常に滑りやすいです。
本当に危険なくらい滑ります!ですので、タイヤだけは「皮むき」と呼ばれるように、無理な運転をせずに表面が削れるくらいまでは、慣らしながら運転したほうがよいでしょう。
慣らし運転のやり方
上記でも少し説明したように、慣らし運転のやり方も色々なやり方があるんですよね。
一般的には低回転で一定のスピードで走行するのが良いと言われています。
しかし、低回転だけではしっかりとした慣らしができない!高回転までもたまには回すべきだ!とか、加減速を入れてしっかりと部品をなじませるべきだ!とか色々なんですよね。
そもそも高回転まで回したり、加減速を繰り返したりするのなら、普通に運転しても一緒やん!という話です。
ですので、慣らし運転はタイヤのことを考えて運転することが最も良いと思います。転倒してしまえば、初期故障どころの話ではありません。
急激な加速やスピードを出したままのカーブなど、タイヤに負担がかかるような運転をせずに、ゆっくりと馴染ませるとよいでしょう。
タイヤに皮むきが終わるころには、各部品も馴染んできているはずです。
あとは、慣らし運転よりも、初期点検をしっかりしたほうが良いでしょう。
技術が上がってきているとはいえ、いまだにリコール情報なども出ているくらいなので、何でも確実という保証はありません。
特にバイクは少しのミスや故障などで、命を落としてしまうこともある乗り物なので、念には念を入れていたほうが安全です。
まとめ
慣らし運転が必要か必要ないのかはずっと議論されていることではありますが、自分の大切なバイクですし、慣らし運転で損することでもないので、やっておくほうが無難かなと思います。
どちらにせよタイヤの皮むきは行わないといけないので、必然的に慣らし運転のように低回転一定速度の運転になると思います。
初期点検もしっかり実施して安全にバイクを楽しみましょう!!