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暴走族や旧車會など、ネイキッドバイクを改造して、コールを奏でながら走り回るバイク。いわゆる「族車」や「族単」。
三段シートやロケットカウル、風防、直管、ピヨピヨバイザーなどのカスタムパーツなどをつけて派手目な改造をすることが多いのだが、ベース車両はどんな車種が使われているのだろうか?
基本的には迷惑行為が多く、嫌悪感を抱かれることが多い族車だが、そういう自分も高校時代に乗っていたゼファー400は元暴走族の先輩から譲り受けた族車だった。
今回はそんな族車で人気の高いベースバイクを紹介する。
・Z250FT
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前記のKHシリーズからのモデルチェンジとして4ストロークエンジンが搭載されたモデルで1979年に発売された。
エンジンはZ400FXと共に開発されたものであり、位置づけとしてはフェックスの下位モデルにあたる。
・ZEPHYR400&Χ(ゼファー)
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1989年に発売され2009年に生産終了となった比較的新しいモデル。
様々な排気量がラインナップされているが、族車として人気なのは中型免許で乗れる400とΧ(カイ)である。
ゼファーΧは400の2バルブが4バルブにマルチバルブ化したモデルであり、吸排気効率が向上したことから、46PS→53PSに馬力アップしている。
ヤマハ
・XJ400(ペケジェイ)
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1980年に発売されたヤマハ初の400cc4気筒モデル。
空冷DOHC2バルブ4気筒エンジンを搭載し、最高出力は45PS。後に第2世代として1984年に水冷エンジンモデルが発売され、冷却機能の向上によって、55馬力までパワーアップしている。
・RZ350/RZ250
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1980年代に発売された水冷2ストローク並列2気筒を搭載したスポーツネイキッドバイク。
スポーツバイクとして開発されたため、250ccでも最高出力が35馬力を記録し、250ccクラスではトップを誇った。
スズキ
・GS400E
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1976年に発売されたスズキの4ストロークDOHC直列2気筒を搭載したネイキッドモデル。
族車では吸い込みコールとして絶大な人気を集めている車種である。
吸い込みとは文字通り、アクセルを戻したときにマフラーが負圧になり、空気を吸い込むことで発生する。
基本的に4ストは吸い込みがあるが、パラレルツインで吸気音が聞こえやすい。排気の速度を速めることでより吸い込みを起こすため、エキパイ連結部分を潰して吸気音を上げたりしていた。
・GSX400F
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前記のGS400Eの後継モデルとして1981年に発売されたのがGSX400Fだ。
後にロングセラーバイクとなるインパルスの元となったバイクである。
・ GSX400E 前期(ザリ)
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GS400の後継モデルとして1980年に発売。空冷並列2気筒エンジンを搭載し、GS400の2バルブから4バルブにマルチバルブ化している。
GSX400Eの前期型のタンクやシート形状がザリガニ似ているという理由から、「ザリ」という愛称で親しめられている。
・ GSX400E 後期(ゴキ)
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GSX400Eの前期モデルからタンクやテール形状が変わり、ゴキブリのようになったことから、通称「ゴキ」と呼ばれているGSX400E 後期モデル。
・GT380(サンパチ)
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ロードスポーツモデルとして1972年発売されたGT380。「サンパチ」の愛称で人気が高い。
空冷2ストローク直列3気筒エンジンを搭載しており、誰でも扱いやすいスムーズなエンジン特性を持っている。