ホンダ2ストオフロードCRM50のカスタムバイクやおすすめカスタムパーツを紹介!

出典:instagram(@allredred)

今では排ガス規制のため見ることも少なくなった2ストロークバイク。中でも2ストロークの50ccオフロードバイクというジャンルはほとんどありません。

ホンダの人気2ストロークエンジン搭載のオフロードモデルであるCRMシリーズでは今でも非常に人気の高いシリーズです。

今回はそんな数少ないジャンルであるホンダの2スト原付オフロードCRM50のスペックやおすすめカスタムを紹介します!

CRM50とはどんなバイク?

CRMとはホンダが販売していたオフロードシリーズであり、水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載するモトクロッサー(レース専用車両)をモチーフとした公道走行可能なオフロードモデルです。

CRM50は1988年にホンダMTX50の後継バイクとして発売されました。

1988年モデルのCRM50

前輪はシングルディスクブレーキ、後輪はドラムブレーキとして販売されましたが、1993年に型式変更とフルモデルチェンジにより、前後ともディスクブレーキとなっています。

前後共にディスクブレーキとなったモデル

◆CRM50のスペック(1997年式)

メーカー ホンダ エンジンタイプ 水冷2サイクルピストンリードバルブ単気筒
モデル名 CRM50 エンジン始動方式 キック
タイプ・グレード 最高出力 7.2ps(5.3kw)/9500rpm
動力方式 最大トルク 0.63kg・m(6.2N・m)/7500rpm
型式 AD13 車体重量(乾燥重量) 77kg
排気量 49cc 車体重量(装備重量) 84kg
発売開始年 1997年 パワーウエイトレシオ 10.7kg/PS
燃料消費率 55.2 km/L ( 30 km/h走行時) 全長・全高・全幅 1880mm × 1100mm × 765mm
燃料タンク容量 5.2リットル シート高
航続可能距離 287.0km(概算値) フロントタイヤサイズ 70/100-17 40P
燃料供給方式 キャブレター リアタイヤサイズ 90/90-14 46P

CRM50カスタム車

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小径ホイールにオンロードタイヤを履かせたモタードカスタムCRM50。

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一見ノーマルに見えますがダウンチャンバーやNS-1キャブレター、CR80用フロントブレーキキャリパー&マスター、内蔵式のLEDウインカー、CDIなど様々な部分がカスタムされており、ステッカーチューンで個性が光るCRM50。

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ゼッケン化、エンデューロ仕様のCRM50。

出典:instagram(@towa3789)

オンロードタイヤにスポークカバー、チャンバーなどを変更したモタードカスタム。

おすすめカスタムパーツ

◆社外CDI

カスタムを行う際に必ず変えておきたいのがCDIです。

CDIは簡単に言うとスパークプラグを点火させる装置であり、ノーマルのCDIではスピードリミッターが付いているため、60km/h以上のスピードが出ないように点火タイミングを遅らせたり、電気信号を止めたりしています。

そこで、社外品のCDIに変更することでスピードリミッターを解除することができます。

さらに、CDIの変更はリミッターをカットするだけではなく、点火特性を変更することによって、ノーマルよりも出力特性を向上することが可能です。

カプラーオンで取り換え可能なので誰でも簡単にカスタムすることができます。


CF POSH CF ポッシュ/レーシングC.D.I. スーパーバトル
CF POSH CF ポッシュ/レーシングC.D.I. スーパーバトル CRM50

◆オンロードタイヤ

CRM50をモタード仕様にカスタムしたいのであれば必要になるのがオンロード用のタイヤです。

前後共にノーマルのホイールで履かせられるオンロードタイヤに変更する方法もありますが、よりモタード寄りするには、前後小径のホイールに変更してオンロードを履かせる必要があります。

CRM50のタイヤサイズは、フロント 70/100-17 40P・リア 90/90-14 46P です。


DUNLOP ダンロップ/D307A 【90/90-14 46P TL】 タイヤ
DUNLOP ダンロップ/D307A 【90/90-14 46P TL】 タイヤ AIR


IRC アイアールシー/NF37 【70/100-17 M/C 40P WT】 タイヤ
IRC アイアールシー/NF37 【70/100-17 M/C 40P WT】 タイヤ CR80R/RII

◆スプロケット

スプロケットの丁数を変更することでも、最高速を伸ばすことが可能です。

スプロケットはフロント側(ドライブスプロケット)とリア側(ドリブンスプロケット)があります。

ドリブンスプロケットは丁数を減らすことで最高速を上げることができ、逆に丁数を増やすと加速力が上がります。

フロントのドライブスプロケットは丁数を1丁変えるだけでリア側よりも特性が大きく変わってしまうので、リア側のほうが調整しやすいとは思います。

ちなみにフロントのドライブスプロケットはリア側とは逆で丁数を増やすことで最高速が上がり、丁数を減らすと加速力が上がります。

CRM50は2ストロークと言えど原付バイクなので急斜面の山中やエンデューロ走行を行う場合は加速寄りにした方がよいかもしれません。

CRM50のスプロケット丁数は ドライブ(前) 15T ドリブン(後) 47T です。


DRC ディーアールシー/デュラ リアスプロケット
DRC ディーアールシー/デュラ リアスプロケット CR80R

キタコ KITACO/ドライブスプロケット (フロント)
キタコ KITACO/ドライブスプロケット (フロント) CL50

◆ボアアップ

馬力やトルクを両方上げたいのであれば排気量を増やすボアアップがおすすめです。

ボアアップキットなどでシリンダーの直径を拡大したものに交換し、ピストンも交換することで排気量を上げます。

ボアアップをすると原付の制限速度30km/hを守らなくてもよくなる点もメリットのひとつです。

市役所において、改造登録証明にてボアアップしたことを届け出る必要があります。


ai-net アイネット/68.8cc ボアアップキット(46mm)
ai-net アイネット/68.8cc ボアアップキット(46mm) CRM50

まとめ

CRM50は古いバイクということもあり、純正部品などは少なくなっていますが、シンプルな構造なため社外品などでも修理しやすく、まだまだ楽しめるバイクです。

2ストロークエンジンを搭載していることもあり、小型で80キロ代という超軽量な車体ながらもパワーがあり、林道などを攻めても非常に楽しめます!

車に積むことができる小型の車体なので山に車で運んで林道を楽しむといったことも可能です。

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