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ホンダのスクランブラータイプモデルとして1960年代から1970年代にかけて販売されたCLシリーズ。
そのレトロな見た目から人気が高まり、1990年代にも復刻され、販売された人気シリーズです。排気量も50ccから450ccまで幅広くラインナップされており、ホンダの名車シリーズとなりました。
今回はそんなシリーズCLの中でも人気の高い50ccのCL50を紹介いたします。
CL50とはどんなバイク?
CL50は通称ベンリイと呼ばれるベンリイシリーズのひとつであり、「ベンリイ」という名前は1953年以降に開発されたベンリイJ型以降の主に150cc以下の小型バイクに付与された名称です。
ベンリイという名前は「手軽に扱えることができ自転車よりも便利」というコンセプトから付けられています。また、ベンリイの「イ」はもともと大文字表記でしたが、1990年以降から小文字の「ィ」が使われています。
CL50は1967年から1973年に発売されましたが、後にレトロバイク人気が高まり、1997年から2001年に復刻され、再販。1967年から発売されたCL50が「ベンリイCL50」。復刻されたCL50が「ベンリィCL50」と「イ」が大文字から小文字に変更されて表記されています。
CL50はスクランブラータイプとなっており、スクランブラーとはオンロードとオフロードどちらも走行が可能なモデルとなっています。大径のタイヤにブロックパターンのタイヤを履いていて、多少のオフロードでは安定して走行することが可能です。
◆CL50のスペック(1997年式)
メーカー ホンダ エンジンタイプ 空冷4サイクルOHC単気筒 モデル名 CL50 エンジン始動方式 キック タイプ・グレード – 最高出力 4.0ps(2.9kw)/7000rpm 動力方式 – 最大トルク 0.44kg・m(4.3N・m)/6000rpm 型式 CD50 車体重量(乾燥重量) 74kg 排気量 49cc 車体重量(装備重量) 79kg 発売開始年 1997年 パワーウエイトレシオ 18.5kg/PS 燃料消費率 100.0 km/L ( 30 km/h走行時) 全長・全高・全幅 1820mm × 1035mm × 725mm 燃料タンク容量 5.8リットル シート高 – 航続可能距離 580.0km(概算値) フロントタイヤサイズ 2.75-17 41P 燃料供給方式 キャブレター リアタイヤサイズ 2.75-17 41P
ベンリイCL50カスタム車
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ブロックタイヤやフロントアップフェンダーなどオフロードよりにカスタムしたCL50。
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ダートレーサー風カスタムCL50。
おすすめカスタムパーツ
◆アップタイプマフラー
SP武川のP-SHOOTER マフラー アップタイプです。
エンジンパワーをさらに引き出すことができ、ボアアップなどと組み合わせれば最大限のエンジン性能を引き出すことが可能です。
SP武川 SPタケガワ/P-SHOOTER マフラー アップタイプ CL50
◆強化ブレーキアーム
ディスクブレーキよりも効きにくいドラムブレーキを長いブレーキアームに変更することで純正よりも軽い力でブレーキを効くようにする強化ブレーキアームキットです。
SP武川 SPタケガワ/強化ブレーキアームキット(フロント用) ベンリィCL50
◆ボアアップキット
シリンダーやピストンを交換し、排気量を上げるボアアップキットです。排気量を上げることでトルクや馬力を上げることができます。
ボアアップをすると原付の制限速度30km/hを守らなくてもよくなる点もメリットのひとつです。
市役所において、改造登録証明にてボアアップしたことを届け出る必要があります。
SP武川 SPタケガワ/eステージボアアップキット81cc(カムシャフト付属) 12VDAX50
◆スプロケット変更
スプロケットはフロント側(ドライブスプロケット)とリア側(ドリブンスプロケット)があります。
ドリブンスプロケットは丁数を減らすことで最高速を上げることができ、逆に丁数を増やすと加速力が上がります。
フロントのドライブスプロケットは丁数を1丁変えるだけでリア側よりも特性が大きく変わってしまうので、リア側のほうが調整しやすいとは思います。
ちなみにフロントのドライブスプロケットはリア側とは逆で丁数を増やすことで最高速が上がります。
しかし、スプロケで最高速寄りに変更しすぎると、加速力が非常に落ちてしまうので注意が必要です。
キタコ KITACO/ドライブスプロケット (フロント) CL50
キタコ KITACO/ドリブンスプロケット (リア) CL50
まとめ
オールドルックなバイクが好きな方にはたまらないスタイルのベンリイCL50。人気が高く復刻版も発売されましたが、市場での台数はすくななり手に入れるのも難しくなってきています。
スクランブラータイプということもあり、ちょっとした農道や林道であれば問題なく走ることができるのでのんびりツーリングを行うにはちょうどいいかもしれません。
是非今のうちに手に入れてみてはいかがでしょうか?