秋になると食べたくなってくるのが銀杏ですよね!
落ちている銀杏は独特の臭いがあって臭くてたまりませんが、食べ物としては本当に美味しい。
茶碗蒸しはもちろんですが、焼き銀杏もほくほくして最高ですよね。
そんな銀杏には様々な効能があるんですが、食べすぎると身体に毒だともいわれています。
今回はそんな銀杏について紹介します!
銀杏ってどんなもの?
一般的に銀杏はイチョウの木になる実の種子として呼ばれています。
公園や道路の街路樹として普通に植えてあるので、秋になれば簡単に拾い集めることが可能です。
実は強烈な臭いを放つので、土に埋めたり水に漬けて実を腐らせてから洗い流すと綺麗に種子を取り出すことができます。
食べるのはこの種の殻を割った中にある胚乳(はいにゅう)と言われる部分で果実ではないです!
この種皮の外表皮には乳液があって、かぶれなどの皮膚炎を引き起こすことがあるので注意してください。
銀杏の栄養価と効能!
言わばただの種なんですが、実は銀杏は栄養価の高い食べ物って知っていましたか?
銀杏はカロテンやビタミンCなどが含まれており、カリウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルも豊富に含まれているんです。
昔から中国や日本においては薬としても活躍していたりと、実はすごい食べ物なんですよね。
どのような効能があるのかというと、咳止めとしての効果や夜尿症にも効果を発揮します。
銀杏を焼いて食べるだけでも気管支炎や咳止めに効果が期待できるとのこと。
睡眠中に無意識に排尿してしまう夜尿症にも効果があり、尿を膀胱に溜める働きをする膀胱括約筋を強くする作用があります。
ただしこれは食べてすぐに効果を発揮するわけではなく、毎日5粒ほど食べておく必要があるようです。
ちなみにイチョウの葉にも様々な薬理効果があるようで、イチョウ葉エキスに関する薬理学研究が多数行われているので今後の研究結果にも注目です。
銀杏は食べすぎると身体に毒?
栄養価も高く咳止めや夜尿症にも効果があり、漢方薬などとしても使われているので一見健康にかなり良さそうに思いますが、身体に毒だと聞いたことがある人も少なくないかと思います。
実は銀杏を食べすぎると銀杏中毒になる恐れがあるため、日本では昔から「歳の数以上は食べてはいけない」という言い伝えがあるんです。
これは迷信でもなんでもなく、銀杏にはメチルピリドキシンという成分が含まれていて、これがビタミンB6を阻害し、ビタミンB6の欠乏による中毒症状を引き起こす原因となっています。
症状としては下痢や嘔吐、痙攣、眩暈、不整脈や発熱を引き起こし、死亡例もあるんです。
成人では40個以上もの銀杏を食べると銀杏中毒を発症すると言われていますが、大量摂取しない限り基本的には問題ないので安心しても良いでしょう。
しかし、小児においては銀杏を食べて中毒症状を引き起こす可能性が非常に高く5~7粒ほどで銀杏中毒を引き起こすと言われています。
症状の発症までは1時間から12時間ほどを要するので数粒食べても大丈夫そうだからと言って、お子さんに食べさせてしまうと非常に危険です。
安全のためにもお子さんには食べさせないようにした方が良いでしょう。
中毒症状は大半2時間から1日ほどで回復するようですが、数日間かかることもあるようです。
まとめ
・銀杏はカロテンやビタミンC、カリウム、マグネシウム、リン、鉄などが含まれていて栄養豊富!
・銀杏には気管支炎や咳止め、夜尿症にも効く!
・銀杏は大量に食べると中毒症状を引き起こす危険性あり!
・特に小児は中毒症状を引き起こしやすいので要注意!
銀杏ちょっと怖いな~と感じた方もいるかもしれませんが、大量に食べない限りは大丈夫なので、そこまで気にせず食べ過ぎだけに注意して秋の味覚を楽しみましょう!