世界に100万を超える種類が生息している昆虫。
実は地球上で確認されている生物種の半分以上を昆虫が占めています。
そんな多くの種類がいる昆虫の中で最も長生きするものは人間の寿命すらも超える、スーパー長寿な虫なんです!
今回はそんなめちゃくちゃ長生きする昆虫の生態を紹介します!
100年生きるナスティテルメス・シロアリの女王
シロアリの蟻塚
100万種類を超える昆虫の中でも最も長く生きると言われているのがナスティテルメス・シロアリの女王です。
ナスティテルメス・シロアリはオーストラリアに生息するシロアリの一種で、作る蟻塚は6mにも及び、そこに住むシロアリの数は300万匹のも及びます。
そして、その中で女王に君臨する個体こそが、昆虫の中でも最も長生きすると言われています。
昆虫は基本的に短い寿命で、その短い生涯をカバーするために繁殖量が強いと言われていますが、このナスティテルメス・シロアリの女王の寿命はなんと100年をも超えると言われています。
さらに繁殖力が桁違いに凄い!
100年を生きるシロアリ女王は体長が10cmほどにもなり、お腹は卵でパンパンに膨れています。
大きすぎる身体によって、動くことはできず、常に他のアリに食事などの世話をしてもらって産卵だけに専念します。
夫や他の面倒を見てくれるアリたちは世代交代が行われるものの、女王アリだけは100年もの間を生き、産卵し続け、生涯で生む卵は50億個にも達すると言われています。
ちなみにシロアリは名前からすると「蟻(アリ)」の仲間のようですが、蟻とはまったく違う系統の昆虫でゴキブリの仲間とされています。
閲覧注意!!シロアリの女王
過酷な環境や100年の時を超えることも可能なクマムシ
出典:Wikipedia
4対8本のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物(かんぽどうぶつ)とされ、クマに似ていることからクマムシと呼ばれている昆虫。
一時期メディアで話題になったので見たことがある方もいるのではないでしょうか?
肉眼ではほとんど確認することができないほど小さな生き物であり、世界中の海洋・陸水・陸上、ありとあらゆる環境や場所で存在しており、種類は1000種類を超えるとされています。
寿命自体は3か月~2年程度とされているので、長寿というわけではないのですが、乾眠という乾燥させた仮死状態であれば100年以上を経過しても水分さえ与えれば蘇生するとされています。
驚くことに博物館の標本の中にいた乾眠状態の個体が120年後に水を与えられて蘇生してという記録もあるようです。
極低温や無酸素状態で乾眠状態の個体を保管すれば、理論上は半永久的に生存が可能であると言われています。
さらに、150度を超える高熱やマイナス273度の絶対零度、普通の動物の1000倍もの放射線にも耐えられるとされる驚異的な耐性を持つ生物なんです!!
まとめ
いかがだったたでしょうか?
少し気持ち悪いと感じた方も多いかもしれませんが、人間なんて対抗することができないくらいの驚異的な生命力を持っています。
人間がもし滅んでしまっても、これらの生物は生き残るのかもしれませんね。笑
ほとんどの昆虫は人間よりも短い寿命ですが、それでも17年生きるセミがいたり、40年近くを生きる玉虫がいたりと、驚かされるような生態を持つ昆虫は数多く存在します。
他にもすごい昆虫はたくさんいますので、この記事で興味を持った方は是非昆虫の世界をのぞいてみてください。