田んぼにいるエビみたいな生き物って何?生態や種類など

  • 2020年1月30日
  • 2020年1月30日
  • 生き物

出典:instagram(@kantansarada)

 

田んぼの中をよく見ると必ずといっていいほど、たくさんのエビっぽい小さな生き物が泳いでいますよね?

ツーリングで水田地帯を走ることも多いので、なんとなくいつも見ていたんですが、この生き物はなんていう名前なんだろう?どういう生物なんだろう?どこから来たんだろう?といった疑問が膨れ上がってきたのでまとめてみました。

ホウネンエビ

出典:instagram(@uminoisaza)

おそらくエビみたいだなーと思った生き物はこの子なのではないでしょうか?

ホウネンエビはミジンコの仲間だそうで、全国各地の水田で見ることができます。体調は15ミリ~20ミリほどで、足はなく、鰓脚(さいきゃく)と呼ばれる遊泳脚のみを持っているようです。この遊泳脚は名前の通り、泳ぐために平たくなっている脚のことで、ホウネンエビの遊泳脚は呼吸器も兼ねているようなので驚きですよね。

ホウネンエビにもオスとメスがあって、頭部にある触覚が長いものがオス、短いものがメスの個体のようです。たまに2匹が抱き合うように泳いでいるのがいると思いますが、それが交尾中であるようです。

地方によって呼び方も様々らしく、お化けエビと言われたり、兵庫の地方ではエビフライと呼ぶところもあるらしいですよ。

 

・何を食べている?

ホウネンエビにもきちんと口があり、植物プランクトンなどの有機物を含む浮遊物を足で器用に集めて食べています。

ちなみにホウネンエビが浮遊物を食べて水をきれいにして、田んぼに利益をもたらしているかというとそういうわけでもなく、いてもいなくても利も害も無いらしいです。しかし、ホウネンエビの名前は「豊年」ということから来ているらしく、大量発生すると豊作になるという言い伝えがあり、縁起の良い生き物のようです。

 

・どこから来るの?

そして疑問に感じることが田んぼは水が抜かれると乾燥してホウネンエビはいなくなるのに水が張られるとどこからともなく現れることです。

ホウネンエビは卵を産んでしまうと死んでしまいます。しかし、この卵たちは水が無くなっても死ぬことはなく、卵のまま休眠状態に入り、冬の寒さに耐え、乾燥しても長期間死ぬことはありません。

そして田んぼに水が入り、水温が上昇すると一斉に孵化します。

 

カブトエビ

田んぼで泳ぐ生物の中で最も有名なのがこの子ですね。カブトエビもホウネンエビと同じくミジンコなどが属する鰓脚綱に含まれます。 大きさは20mm~100mmと 鰓脚綱の中ではかなり大型な生物になるらしいです。

カブトエビも卵の間は土の中で休眠状態に入っているらしく、乾燥にも強いため、水が張られると10時間程度で孵化がはじまります。寿命は1、2か月ほどと短く、孵化して10日前後で産卵を行います。

 

・眼が3つ

 

カブトエビの顔をよく見ると2つ目がある上にもうひとつの目があるのが分かります。これはノープリウス眼と呼ばれ、この目が成体になっても残っているのは原始的な特徴らしく、カブトエビも「生きている化石」と呼ばれるようです。

実際、カブトエビは 1億9960万年前から始まるジュラ紀の化石からも発見されているようです。

 

・何を食べている?

カブトエビのエサは水田に発生する雑草のようです。さらに卵を産む際、泥をかき混ぜるため、水が濁り、雑草の成長を抑制させる効果もあることから、田んぼでは除草の役割で活躍しています。

 

・カブトガニとは違う?

カブトエビとよく間違えられるのが、カブトガニです。

僕自身、子供の頃はカブトエビがでかくなった個体がカブトガニだと思っていました。しかし、調べてみるとカブトガニはカブトエビとは全く違う生き物のようです。

見た目は正直ほとんど一緒のような感じもするんですが、カブトエビがミジンコなどの仲間にあたる鰓脚綱に含まれるのに対して、カブトガニはクモやサソリの仲間である鋏角類に属しています。しかし、カブトガニも原始的な生物であり、両者共に1億年以上も前からいたと思うと感慨深いものですね。

 

カイエビ

出典:instagram(@nktpht)

もう1種類田んぼでよく見るのがカイエビ君です。

上記の2種類と比べるとマイナーな部類で田んぼに生息する数にしても少ない気がします。名前の通り身体は二枚貝のようになっていて、その貝殻のような隙間から足が出ていて、田んぼを泳ぎ回っています。大きさは1cmほどで、外敵に触れられると体を貝殻の中にしまうことができます。しかし、殻は薄く透けているくらいです。オスとメスもきちんといるが見分けることは難しいようです。

ちなみに世界にはカイエビだけで200種類くらい存在しているらしく、日本だけでも7種類は見られるようですよ。

 

まとめ

大きく分けて田んぼにいるエビみたいな生物はホウネンエビ、カブトエビ、カイエビという3種類がいるようですね。エビが属する甲殻類ではあるもののエビよりも近いのはミジンコであることが分かりました。

僕がツーリングに出るときは都会よりも田舎が多いので見渡す限り水田が広がっていることも多く、そんな田んぼの中をのぞいてみるといつも元気にこの子たちが泳ぎ回っています。

名前もカブトエビくらいしか知りませんでしたが改めて調べてみると、知らなかった生態が分かって、なかなかおもしろいですね。