出展:乳頭温泉郷
秋田県仙北市にある日本一有名な秘湯とも言われている温泉郷『乳頭温泉郷』。
乳頭温泉郷は鶴の湯・妙乃湯・黒湯温泉・蟹場温泉・孫六温泉・大釜温泉の6つの歴史ある一軒宿と近代的な宿である「休暇村乳頭温泉郷」の7つの宿から構成されています。
どの一軒宿もそれぞれに違った特徴を持っており、それぞれの宿にある温泉は自然と織りなす絶景と様々な種類の源泉で心も身体も癒されること間違いなしです!
今回は乳頭温泉郷の中でも、鶴の湯の次に歴史が古く人気も非常に高い一軒宿『黒湯温泉』についてのレポートを紹介します!
黒湯温泉とは
7つある乳頭温泉郷の中でも最も奥に位置する『黒湯温泉』はまさに秘湯という言葉がぴったりの温泉です。
標高も乳頭温泉郷の中で最も高く標高800m地点にあり、ブナの森林に囲まれ山の湯として愛されています。
出展:乳頭温泉郷
歴史は古く開湯したのは今から300年以上も前であり、発見は1674年(延宝2年)頃と言われています。
温泉の湯が黒みがかって見えることから黒湯と言われるようになったとされており、1868~1869年の戊辰戦争では国境警備の最前線として、兵隊が藁葺き小屋に泊まって張り番をしたようです。
数百年前から湯治場だった雰囲気を色濃く残していて、茅葺、杉皮葺屋根の建物が並ぶさまはまるでタイムスリップしたかのような感覚につつまれます。
雄大な自然に囲まれており登山の拠点としても愛されている宿です。
宿泊施設レポ!
黒湯温泉は古くからの湯治場だった雰囲気を色濃く残していることもあり、素朴な宿屋という感じです。
しかし、客室は非常に綺麗で清掃も隅々まで行き渡っています。
宿泊施設は山菜・岩魚の塩焼等のお膳が付いた1泊2食付《ゆかた・バスタオル・タオル・歯みがきセット有》の旅館と食事がつかずに安価で宿泊することができる自炊棟があります。
自炊棟では炊事用具・ガスコンロ・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機などがあるので主に登山客などに人気が高いようです。
旅館
やはり、温泉郷で疲れを癒す目的であれば、四季折々の山の幸を味わうことができる一泊二食付きの旅館がおすすめです。
黒湯温泉の旅館の特徴が和室だけではなく、ベッドがある和洋室があることです。
和洋室は「もみじ」と「さくら」の2部屋があり、2ベット・トイレ・洗面台付となっています。
綺麗な近代風の部屋ですが外観は昔ながらの茅葺屋根の建物です。
一泊22,000円(税別)と黒湯温泉の中では最も高い価格帯なのですが、「もみじ」と「さくら」には2室専用の半露天風呂があるので、ゆったり温泉でくつろぎたい方にはおすすめです!
ちなみに自分は和室10畳の部屋で宿泊させていただきました。
テレビなどはないのですが、Wi-Fiが通っているので便利です。
窓からの眺望も最高で、トイレや洗面台も付いており、一泊16,000円(税別)でした。
部屋の隅々まで清掃が行き届いており、不快に感じる点は1つもなく、トイレもウォッシュレット付きなので助かりました。
自分は秋に行ったので気候的にも丁度よかったのですが、暖房はありますが冷房が無いので夏場は大変かもしれません。
とはいっても秋田県で標高も高いのでそこまで暑くはならないのでしょう。
自炊棟
炊事用具・ガスコンロ・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機があり、登山客に人気が高い自炊棟。
そのためゴールデンウィークや7~10月の繁忙期には少し宿泊価格が高くなるようです。
自炊棟も茅葺屋根の自炊棟と2階建ての自炊棟があり、 6~8畳の部屋で通常期一泊4,000円ほどのようです。
コンセントがあったり蛍光灯はリモコン式だったりと、昔にはなかった設備が整えられていて快適に過ごせるようです。
温泉レポ!
温泉は混浴と男女別の温泉がありますが、有名なのは混浴の露天風呂です。
出展:乳頭温泉郷
開放感が素晴らしく、景観や雰囲気ともに最高です。
泉質は硫黄泉で黒湯とされていますが、実際には青みがかかったような乳白色で、肌がつるつるになります。
ただし、脱衣所や温泉もなかなかオープンな感じなので、やはり女性の方にはハードルが高いようです。
男女別にも温泉があり、どちらにも内湯と露天風呂があります。
女性側には内湯と露天の他に打たせ湯もあるみたいですよ。
出展:乳頭温泉郷
僕は秋に訪れたのですが周辺は一面紅葉で赤く色づいた森林で囲まれ非常に美しい景観の中で入浴することができました。
売店ではまっくろの温泉卵も販売されており、美味しいので是非食べてみてください!
食事レポ!
出展:乳頭温泉郷
料理は山菜や川魚などの山の幸中心で、素朴な味がおいしい料理です。
特にあきたこまちのご飯はツヤツヤで白飯でけでもいけちゃうほど美味しかった。
要予約の特別メニューとして、比内地鶏使用のきりたんぽ鍋や比内地鶏鍋、イワナの骨酒などがいただけます。
僕はきりたんぽ鍋をいただきましたがモチモチして非常に美味しかったですよ。
そして、黒湯温泉では日本酒好きには嬉しい、秋田県内の地酒を楽しむことができます。
秀よし、出羽鶴、高清水、太平山などの各種地酒を楽しめ、焼酎もあるのでお酒好きにはたまりませんでした!
鶴の湯温泉の基本情報
営業期間は4月中旬〜11月上旬で、乳頭温泉郷の中で唯一冬季休業となっています。
宿泊料
・和洋室「もみじ」(2ベット・トイレ・洗面台付)25,000円(税別)
・和洋室「さくら」(2ベット・トイレ・洗面台付)22,000円(税別)
・角部屋 和室10畳(トイレ・洗面台付) 17,000円(税別)
・和室10畳(トイレ・洗面台付) 16,000円(税別)
・和室 8畳(トイレ・洗面台付) 14,500円(税別)
・和室 8畳(トイレなし) 12,500円(税別)
・和室 4.5畳(トイレなし・一人用) 12,500円(税別)
自炊棟は通常時一泊4000円、繁忙期で約5000円。
日帰り湯
営業時間:午前9時から午後4時まで
入浴料:600円
アクセス
まとめ
山奥にある温泉宿ということもあり、まさに秘湯という雰囲気でした。
茅葺屋根の宿は情緒あふれる外観ですが館内はモダンな感じがして、すこし近代的になってきています。
温泉も食事も満足できる素晴らしい一軒宿だと思います。