今回紹介するのはぜひ一度は通ってほしい酷道の1つである「国道308号線」の峠道、通称「暗峠(くらがりとうげ)」です。
国道であるのにも関わらず、最大傾斜角勾配は48.7%もあるといわれ、最大傾斜勾配31%の急勾配がS字カーブになっているなど、非常に険しい峠道で、道幅も狭いので車で行くと初心者では登りきることができないと言われているほどです。
しかし、バイクでは有名なツーリングスポットとなっており、周辺のカフェや寺院なども味わい深いところが多いのでおすすめです!
今回はそんな「暗峠(くらがりとうげ)」と周辺のグルメや観光スポットを紹介します!
暗峠(くらがりとうげ)とは
暗峠は大阪から奈良に生駒山地を超える国道308号線の峠道で、急勾配が続く坂道から「酷道(こくどう)」と呼ばれています。特に大阪側は麓から峠まで約2.5km道が全て勾配となっています。
道幅も狭く車での初心者の運転ではなかなか難しく、筆者の友人も一度車をこすっているので注意してください。
しかし、暗峠は悪いことだけではなく、峠の頂上付近では味のある昔ながらの建物や喫茶店なども楽しめます。また、この付近の路面は石畳となっており、非常に趣深いです。
日本の国道で石畳の道になっているのはこの「暗峠」だけであり、「日本の道100選」にも選出されています。
また、夜景のスポットとしても有名で頂上付近では非常に綺麗な夜景を見下ろすことができます。
ちなみに、暗峠の名前の由来は昼間でも樹木などで薄暗かったことから呼ばれ始めた説や、「鞍借り」などの言葉がなまって「暗がり」となった説もあるようです。
◆暗峠(くらがりとうげ)の場所とアクセス
暗峠
〒630-0236 奈良県生駒市西畑町
暗峠は車やバイクでは大阪府の東大阪市からの道と奈良県の生駒市からのアクセスが可能です。
信貴生駒スカイラインが通っていますがこの道からはアクセスできないので注意してください。
また、生駒側からは平日のみ南生駒駅からバスが出ており、終点の「暗峠」停留所まで行くことができます。
周辺のおすすめグルメスポット!
◆峠の茶屋 すえひろ
出典:instagram(@tsuntsuruten40)
暗峠を頂上まで登った先にある「峠の茶屋 すえひろ」。暗峠の石畳の道沿いにあり、酷道を乗り越えた労を労ってくれるような場所です。
建物は古いのですが、日本情緒あふれるテラス席なども趣深く、ゆっくり休憩することができます。
定食から、カレー、うどん、親子丼などのランチから、ぜんざいなどの甘味も楽しむことができます。かき氷なども有名です。
峠の茶屋 すえひろ
〒630-0236 奈良県生駒市西畑町1077−1−1
◆ 友遊由
出典:instagram(@kawanamiyoshiko)
「峠の茶屋 すえひろ」から少し生駒側に進んだところにあるカフェ「友遊由」。
席の目の前には棚田が広がり風景を楽しみながら食事することができます。
ランチもおしゃれでおいしく、マフィンやコーヒーなどもおいしくておすすめです。
友遊由
〒630-0236 奈良県生駒市西畑町1085
◆手打ちうどん 風舞
出典:instagram(@totobouz)
生駒側から暗峠に入るまでの道にある「手打ちうどん 風舞」。見た目は古民家で、店内も日本家屋の落ち着いた雰囲気が漂っています。
ユキノシタ・アカザ・タラノメなどの朝摘み山菜の天ぷらや地鶏のうどんなどコシがあって非常においしいうどんやさんです。
棚田を見ながら落ち着いた店内でゆったりとした時間を過ごすことができます。
手打ちうどん風舞
〒630-0236 奈良県生駒市西畑町487−1
周辺のおすすめ観光スポット!
◆信貴生駒スカイライン(しぎいこますかいらいん)
出典:instagram(@asvic_photography)
暗峠と十字に重なる生駒山地を南北に通る有料道路で、こちらも夜景では有名なスポットであり、ドライブコースとして非常に人気が高いです。
暗峠とは重なっているものの出口が近くにないため直接アクセスすることはできません。
通行料は生駒間全線通行、生駒山上までの往復などいくつかの料金設定がされており、だいたい1,000円前後となっています。
残念ながら信貴生駒スカイラインは自動車のみが通行できるようになっており、バイクや自転車では通行することができません。
鐘の鳴る展望台
出典:instagram(@special_hunters)
カップルや夫婦におすすめなのが「鐘の鳴る展望台」です。
信貴生駒スカイラインの中間くらいに位置する展望台で、大阪と奈良の景色を同時に見ることができ、夜景スポットとしても非常に人気です。恋人同士で鐘を鳴らすと幸せになれると言われている「希望の鐘」や、永遠の愛を誓って南京錠を取り付ける「誓いのリング」などがあります。
なるかわ園地
出典:instagram(@yshinoda5510)
ハイキングコースとしても人気が高い「なるかわ園地」も信貴生駒スカイラインを通って、訪れることができます。
5月上旬には一面につつじの花が咲き誇り、絶景が広がります。
大阪府民の森 なるかわ園地(中部園地)
〒579-8052 大阪府東大阪市上四条町25−24
◆宝山寺(ほうざんじ)
出典:instagram(@yoshifumi2138)
灯篭が立ち並ぶ参道が特徴的な寺院で生駒聖天(いこましょうてん)とも呼ばれています。本尊は不動明王で真言律宗大本山の寺院であり、冨貴、商売繁盛、夫婦和合、良縁、子授け、恋愛成就のご利益があるようです。
弥勒菩薩像を祀っている岩壁の迫力には圧倒されますし、境内には様々な年代に建てられた建造物があって、重要文化財である西洋風の獅子閣など見ごたえのある場所が多くあります。
特に生駒八景の一つに選ばれる9月に行われる行事、万灯会(まんとうえ)は非常に幻想的なので一度は見てほしい情景のひとつです。
出典:instagram(@santo_night)
宝山寺
〒630-0266 奈良県生駒市門前町1−1
最後に
暗峠や周辺には大阪平野と奈良の街並みを一望できる場所が多くあり、是非訪れてほしい場所です。
おいしいグルメスポットも多いですし、日本の古い街並みや、歴史ある寺院など1日中楽しめるスポットも多くあります。
是非、車やバイクツーリングなどで訪れてみてください。