水道を使用する時に蛇口からキーンという甲高い音が聞こえたり、ブーンという振動するような音が聞こえたりする。
水を出すとごぼごぼと音がして安定して水が出てこないなど。
普段全く音がしなかったのに急に異音が鳴り出したり、水道の様子がおかしいなと感じれば修理をする必要があるかもしれません。
今回はそんな水道や蛇口(水栓)から異音がした場合の原因や対処法、修理方法を音別に紹介いたします。
蛇口からキーンという甲高い音がする
昔ながらの回すタイプの蛇口に多いこの症状。
水を出すとちょうど蛇口の部分からキーンという音が鳴ります。
この症状には主に2つの原因が考えられます。
水圧が原因の場合
1つめは水圧によって音がなっている場合です。
蛇口にかかる水圧が強すぎる場合に異音を発することがあります。
対処法としては水道の止水栓をしぼって蛇口にかかる水圧を減らすという方法があります。
止水栓はハンドル式、ドライバー式、内ネジ式の3種類があり、ハンドル式はハンドル回すだけで操作が可能です。
ドライバー式についてもマイナスドライバーで操作できますし、内ネジ式もドライバーで操作できるので誰でも簡単に水量をしぼることができます。
どのタイプも右回し(時計回り)に回すことで水量をしぼることが可能です。
それでも解消できない場合は蛇口内の部品である逆止弁やストレーナーなどを清掃する必要があります。
蛇口の経年劣化が原因の場合
キーンという甲高い音が鳴る場合、最も多い原因として蛇口の経年劣化があげられます。
ハンドルタイプの蛇口の場合、中にあるコマパッキンという部品が摩耗・劣化している可能性があり、これを交換することで解消できます。
このハンドルタイプの蛇口にはハンドルの下部にコマと言われる名前の通りおもちゃのコマのような形をした部分があります。
このコマがハンドルを回すと下降し水道を塞ぐことで水が止まる仕組みです。
そのコマのゴム製のパッキン部分がコマパッキン(別名ケレップ)と言われる部分でこれが摩耗や劣化することで異音の原因となります。
コマパッキンは素人でも簡単に取り換えることができます。
まずは止水栓を閉止し、蛇口にくる水を止めます。
ハンドル下にあるネジをモンキーレンチなどで外し、内部のコマパッキンを新しいものと交換すると完了です。
作業自体は非常に簡単なものですが、自信がない場合などは他の部品も傷つけてしまう可能性もあるのでプロに依頼しましょう。
蛇口からブーンという振動音がする
水を出したときにブーンやガタガタなど振動するような音がする場合はパッキンの劣化や摩耗が原因となっている可能性があります。
蛇口の中にはどんな種類のものであっても、いくつかのパッキンが付けられています。
先ほど紹介したコマパッキンや平パッキン、Oリング、三角パッキンなど、蛇口からの水漏れを防ぐためにひねったりして動かす部分や部品同士の接続部分などに使用されます。
これらのパッキン類が経年劣化による摩耗などでぼろぼろになり、金属同士がぶつかったりこすれたりすることで振動するような音が鳴ります。
蛇口の構造はそこまで難しいものではないので、自力でパッキン類の交換することも可能ですが、パッキンの種類や大きさなどしっかりあったものではないとまた異音の原因にもなってしまうので注意しましょう。
水を出すとごぼごぼと音がする
最後に水を出したときにゴボゴボと音がする場合です。
この音がなる場合、おそらく水の勢いが安定せず、強くなったり弱くなったりするのではないでしょうか?
原因としましては水道管の中に空気が混ざっている可能性が高いです。
そのため空気層が蛇口から出ることでゴボゴボといった音がなります。
水道メーターの交換や道路工事などを行った際に水道管に空気が入りこんでしまいます。
凄い音がして驚くかたも多いのですが、基本的には修理の必要もなく、入り込んでしまった空気が全て出されることで解消されます。
稀にですが、勢いよく蛇口から空気を排出していると思っている以上に衝撃が加わって、蛇口が故障してしまうこともあるようです。
空気を抜く場合は水が安定するまで弱めに出して時間をかけて排出しましょう。
まとめ
以上、水道や蛇口から異音がする場合の原因や対処法などを紹介いたしました。
パッキンの経年劣化による場合が多いですが、基本的には自分でも修理することができます。
しかし、慣れていない場合や自信がない場合は水道のプロに任せた方が無難でしょう。
この記事が少しでも役に立つことができれば幸いです。