パソコンを切るときはシャットダウンとスリープどっちのほうが良い?メリットとデメリットを紹介!

パソコンを使い終わって電源を切るとき、シャットダウンとスリープどちらを使用していますか?

スリープは電力消費が激しいのでシャットダウンの方が良いという人もいれば、毎日使う場合はスリープのほうが良いと言う人もいます。

実際のところ、シャットダウンとスリープはどう使い分ければ良いのでしょうか?

今回はシャットダウンとスリープのそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。

シャットダウンとスリープの違い

そもそもシャットダウンとスリープの違いを説明すると、シャットダウンは完全にパソコンの電源が切れている状態であり、スリープは完全に電源を切っている状態ではなく少し休ませているという状態です。

シャットダウンは完全に電源が切れているため起動までに時間がかかりますし、作業の途中であっても全てが終了されるのでデスクトップから開始されます。

対してスリープはパソコンを休ませているだけなので、画面の復帰にはほとんど時間がかかりませんし、作業の途中から再開することができます。

そのため、利便性という面では圧倒的にスリープの方が上回っていると言えます。

スリープは電力消費が多いって本当?

シャットダウンとスリープのどちらが良いのかという話になると必ずといってもいいほど挙がるのが、「スリープは電力消費が激しい」ということ。

確かにスリープ状態はシャットダウンとは違い、少量の電力を常に消費している状態になります。

しかし、使用する頻度によってはスリープのほうが消費電力が少ない場合もあります。

シャットダウンは電源を完全に切るので待機電力はほぼありませんが、シャットダウンする際にスリープするよりも多くの電力を消費します。

さらにシャットダウンから起動する際にさらに多くの電力を消費するため、頻繁にシャットダウンと起動を繰り返しているとスリープよりも多くの電力を消費してしまうんです。

デスクトップやノートパソコン、OSによっても消費電力に違いがあるので一概には言えませんが、自分はだいたい2時間を目安にしています。

2時間以上パソコンを触る予定がなければシャットダウン、それ以下の場合はスリープというように使い分けると消費電力を最小限抑えることが可能です。

また、スリープ時の待機電力ですが、一般で思われているよりかは実際は非常に低いです。

ワイド液晶のデスクトップパソコンなどの消費電力が高めのものであってもスリープ時の待機電力は1Wにも届きません。

電気代に換算すると1日中スリープ状態にしていても0.5円もかからないんです。

起動時の迅速性や作業途中であっても再開できることを考えると数日スリープしていても十分メリットはありと思います。

スリープ状態での持ち運びは危険?

消費電力の次によく耳にするのはノートパソコンを持ち運ぶ際にスリープ状態だと危険だという話です。

先に結果を言うとHDDのノートパソコンだと危険だということ。

ノートパソコンの記憶装置にはHDDとSSDがあります。

HDDはハードディスクドライブの略でプラッタと呼ばれる円盤が複数入っており、これが回転して磁気ヘッドでデータを書き込んだり、読み出しをしています。

そんなHDDのデメリットが衝撃に弱いということ。

この円盤が衝撃によってプラッタとヘッドが接触してしまうとデータが破損たり無くなってしまうことがあります。

実際、僕の以前のノートパソコンは衝撃によってHDDが壊れてしまいました。

スリープではHDDが動きやすい状態になっているため、持ち運びする際にはシャットダウンしてHDDを動きにくくしておく必要があります。

対してソリッドステートドライブと呼ばれるSSDは半導体素子メモリを使った記憶媒体で、HDDよりも衝撃に強いためスリープ状態で持ち運びを行っても特に問題はありません。

SSDはHDDと比べて高価で容量が少ないというデメリットもありますが、持ち運びには便利な記憶媒体だと言えるでしょう。

スリープで持ち運びを行う場合は、自分のノートパソコンがどちらの記憶媒体を使用しているのかを確認する必要があります。

スリープのメリット&デメリット

前述のことも含めてメリットとデメリットを紹介します。

スリープのメリット

・利便性が高い

起動にかかる時間の短さや、作業途中からでも再開できるといった便利さはスリーブを使用する最大のメリットです。

・頻度によっては消費電力が少ない

スリープから復帰する際の電力はシャットダウンからの起動電力と比較すると圧倒的に少ないので、目安として2時間以内に再度パソコンを使用する場合はスリープを使用するほうが消費電力を抑えることが可能です。

・スリープ中にメンテナンスが可能

自動メンテナンスの時間を設定することでスリープ状態であっても自動的にメンテナンスを開始することができます。

例えば寝ている状態に自動メンテナンスを実施したい場合でも設定を行っていれば、勝手に起動してメンテナンスを実行することが可能です。

スリープのデメリット

・長時間の場合は電力消費が多い

スリープ状態は少量ながらも常に電力が消費されている状態なので、数日間パソコンを使用しない場合はシャットダウンの方が消費電力を抑えることができます。

・メモリーの負担が大きい

パソコンを長時間使用しているとメモリーリーク現象というプログラムが確保したメモリの一部解放されなくなる現象が起こってしまいます。

簡単に言うとパソコンの動作が重くなってしまうんです。

これはメモリー内にデータのカスのようなものがたまることによって引き起こしてしまいますが、スリープではこのカスをリフレッシュすることができません。

ずっとスリープで使用しているとデータのカスがたまってメモリーに負担がかかってしまうことになります。

・HDDの場合持ち運びは危険

記憶媒体がHDDの場合、スリープ状態ではHDDが動きやすく、衝撃で壊れる危険性があります。

シャットダウンのメリット&デメリット

シャットダウンのメリット

・消費電力が少ない

シャットダウン時や起動時に多くの電力を使用することになりますが、シャットダウン状態ではほぼ電力を消費しない状態になるので、2時間以上パソコンを使用しない場合はシャットダウンで消費電力を抑えることが可能です。

・メモリーをリフレッシュできる

スリープのデメリットでお話ししたようにメモリーにデータのカスがたまるとパソコンが重たくなって、スムーズに動作しなくなってしまいます。

しかし、シャットダウンすればメモリーに貯まったデータのカスを掃除してリフレッシュさせることができるんです。

シャットダウンのデメリット

・起動までの時間が遅い

一度シャットダウンしてしまうと起動するのに時間を要してしまいます。

さらに、作業途中でも全てが終了されてしまいますのでスリープよりも利便性という面では劣っていると言えます。

まとめ

シャットダウンとスリープのメリットやデメリットを紹介いたしました。

どちらにも良いところと悪いところがあるので、うまく使い分けることで効率よくパソコンを使用することができます。

僕はパソコンを頻繁に利用するので基本的にはスリープを多用していますが、どうしてもパソコンが重くなってしまうので、1日の終わりにはシャットダウンするようにしています。

是非、好みや使用頻度などによって使い分けてみてください。

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