秋の味覚としては代表的なもののひとつ、「サンマ」。
塩焼きにして大根おろしと一緒に食べるのは本当に格別ですよね!
しかし、青魚を食べる上で怖いのが寄生虫です。
秋刀魚をさばくと寄生虫のようなものがいるという話もちょくちょく聞きますので、今回は秋刀魚につく可能性のある寄生虫の紹介と対処法を紹介します!
秋刀魚にもアニサキスは寄生する?
寄生虫としてはもっとも有名じゃないのかと思うアニサキス。
秋刀魚に寄生するのは稀なんですが、それでも5%~15%ほどの寄生率はあるようなので注意は必要です。
体長は2~5cmくらいで半透明の白色で糸状の細長い寄生中です。
アニサキスは内臓に寄生しているので、魚が新鮮なうちに内臓を捨てれば大丈夫なんですが、魚が死亡すると筋肉部分に逃げ込むので非常に厄介。
食べてしまっても大半は排泄されますが、まれに胃や腸を食い破り、激しいい痛みと下痢や嘔吐を引き起こすので非常に危険です。
アニサキスは死亡していると食べても問題のない寄生虫なので、しっかり加熱することで対策することが可能です。
また、マイナス20度で24時間以上冷凍することでもアニサキスを駆除することができるので、刺身などで食べたい場合は一度しっかり冷凍することがポイントです。
秋刀魚の皮膚に着くサンマウオジラミ
秋刀魚の皮膚に寄生することから秋刀魚の名前まで付いているサンマウオジラミ。
秋刀魚の皮膚に貼りつき、血液や粘液を吸って生きる寄生虫で大きさは3mm~6mmほど色は黒っぽい茶色といった感じ。
秋刀魚を購入して皮膚に小さな穴が空いていたという経験はないでしょうか?
じつはこれがサンマウオジラミが寄生していた跡なんです。
基本的には水揚げの際に剥がれ落ちてしまうので家庭で目撃することは少ないと思います。
万が一食べてしまったとしても人間に害を及ぼすことはないので、安心して大丈夫です。
秋刀魚の内臓に寄生するラジノリンクス
自分的にはもっとも秋刀魚で寄生している確率が高い寄生虫がこのラジノリンクスかなと思っています。
主に内臓に寄生しており、体長2~3cmで赤色の糸状のにょろにょろした寄生虫です。
サンマは腸(はらわた)まで食べることができる魚としても有名なので誤って食べてしまう可能性も高い寄生虫なんですが、人間には寄生しないので問題ありません。
ちなみに何故サンマは腸まで食べれるのかというと、多くの魚は胃の内容物が腐ってしまって食べることができないのですが、サンマには胃がなくすぐに排泄されてしまうので、内容物が腐らないようです。
まとめ
秋刀魚に寄生する寄生虫を3種類紹介いたしました。
人間に影響を及ぼすのはアニサキスくらいなので、しっかりと焼くか冷凍することで安心して食べることができます。
ラジノリンクスは食卓にあがるほとんどの秋刀魚に寄生しているとも言われており、腸(はらわた)も全部食べているという人は高確率で一緒に食べています。笑
しかし、人に影響はありませんし、この存在を知っている人は秋刀魚の一部だと思って食べているくらいなので何も問題はありません。
寄生虫を食べているということが許せないという方は腸は食べないようにしたほうが良いでしょう。
ただし、寄生虫はほとんどの魚に付いているものなのであんまり気にしくても良いと思いますよ!