ホンダからビジネスモデルとして1960年代から販売されたベンリィCDシリーズ。当時は交番でのパトロールバイクとしても各都道府県に導入されていました。
ベンリィCDには50・65・70・90・125ccと様々な排気量別シリーズがラインナップされていますが、今回はシリーズ中、最小排気量の「ベンリィCD50」のスペックやおすすめカスタムなどを紹介いたします。
ベンリィCD50ってどんなバイク?
ホンダのベンリィシリーズは「便利」という言葉から名付けられた「手軽に扱えることができ自転車よりも便利」というコンセプトをもとに製造され、主に1953年から製造が開始された150cc以下の小排気量車に名付けられたバイクシリーズです。
今回紹介するベンリィCD50はベンリィシリーズでのビジネスモデルとして1968年から発売され、2007年までの約39年間とベンリィシリーズでは最長のロングセラーバイクです。
ロータリー式4段マニュアルトランスミッションでカブ系の空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンを搭載し、燃費も抜群です。特徴としては、アップハンドル・大型リヤキャリアと、楽なライディングポジション且つ積載能力もあり、フルカバードタイプのドライブチェーンケースなどで壊れにくいタフなバイクとなっています。長期販売の中で改良やマイナーチェンジが何度も行われ、1998年からのモデルは釘を踏んでもパンクしにくいタフアップチューブとなりました。
また、6V電装キックスターターモデルのベンリィCD50に対して、12V電装でセルスターター搭載モデルのベンリィCD50Mもあります。
◆基本スペック
2005年モデル
メーカー ホンダ エンジンタイプ 空冷・4ストローク・OHC・単気筒 モデル名 ベンリィCD50 エンジン始動方式 キック タイプ・グレード – 最高出力 3.8ps(2.8kw)/7000rpm 動力方式 – 最大トルク 0.42kg・m(4.1N・m)/6000rpm 型式 CD50 車体重量(乾燥重量) 76kg 排気量 49cc 車体重量(装備重量) 81kg 発売開始年 2005年 パワーウエイトレシオ 20.0kg/PS 燃料消費率 120.0 km/L ( 30 km/h走行時) 全長・全高・全幅 1805mm × 1020mm × 700mm 燃料タンク容量 5.5リットル シート高 740mm 航続可能距離 660.0km(概算値) フロントタイヤサイズ 2.25-17 33L 燃料供給方式 キャブレター リアタイヤサイズ 2.50-17 38L
おすすめカスタムパーツ
◆フロントフォークブーツ
ベンリィCD50はヴィンテージバイクとしての人気もあるあるので、フロントフォークブーツのような外装パーツもおすすめです。フロントフォークの保護にもなり雰囲気も変わって一石二鳥です。フロントフォークブーツ自体はフォークに通して結束バンドで留めるだけなんですが、フォークに通すためにフロントフォークを抜く必要があり、手間はかかります。
◆ スターターキックゴム
キックの滑り止めにもなり、カラーも数色あるのでワンポイントのでレスアップパーツとしても優秀です。KIJIMA製で品質も良く、価格も安いのでおすすめです。
◆強化ブレーキアームキット
SP武川のフロント用強化ブレーキアームキットはノーマルブレーキアームより長さを延長することで、レバー比を変更し、ノーマルよりも軽いタッチでブレーキを使用することができるものです。ベンリィ50Sは原付といえど少しブレーキが頼りないのですが、この強化ブレーキキットを取り付けるだけでもブレーキ間隔は結構変わります。
ブレーキアームはバフ研磨されピカピカなのでドレスアップ性も良いですよ。