「セパハン」や「バーハン」などハンドルのことを言っているのはなんとなく分かるけど、正直どういうものなのか分からない。そんなバイク初心者さんも多いかと思います。
今回はそんな「セパハン」とはどんなものなか?どういった効果があるのか?セパハンへのカスタム方法などを紹介いたします。
セパハンとは?
セパハンとはセパレートハンドルの略で、セパレートとは名前の通り、「分かれた」という意味で、バーハンとはバーハンドルの略で1本のバーを曲げてハンドルに加工しているものです。
バーハンドル
バーハンドルに対してセパレートハンドルは前述の通り、「分かれた」という意味なので、右ハンドルと左ハンドルが下写真のように繋がっていないハンドルのことを言います。
セパレートハンドル
セパレートハンドルは基本的にフルカウルモデルのスーパースポーツやツアラーなどのロードスポーツタイプ、レーサーバイクに多く採用されています。
1970年代は走り屋対策などとしてセパレートハンドルを公道用バイクに取り付けて、型式認定を取ることが事実上不可能であり、セパハンは違法改造として取り締まりが行われていたようです。
セパハンの効果
セパハンはもともとレース用バイクのハンドルとして採用されていました。
ハンドルが分かれているぶんバーハンドルよりも軽量になり、フロントフォークの上に位置するバーハンドルに対して、フロントフォークに直接取り付けるセパハンは位置を低く設定できるため、ライディングポジションが前傾になります。
サーキットを走行するレーサーにとっては、前傾姿勢になることで空気抵抗を減らすことができるので、セパハンは必須なわけです。
しかし、長距離ツーリングなどでの長時間走行では前傾姿勢によって、首や腕、背中などが非常に辛くなるのでおすすめはできません。
僕はセパハンのGSX-R1000でキャンプツーリングなどに行くことがありますが、何年乗っていても首と腰が痛くなります。笑
セパハンカスタム
前傾の乗車姿勢がきついセパハンですが、レーサースタイルのかっこいい見た目や、サーキット走行などで走りを楽しみたいような方には非常に人気が高いカスタムパーツでもあります。
バーハンドルのネイキッドバイクなどでも取り付けることができ、取り付け作業自体は難しいことはないのですが、初心者の方には大変かもしれません。
手順としては
①バーハンドルに付いているミラー、ブレーキ、クラッチ、アクセル、グリップなど全て取り外す。
②バーハン、トップブリッジを取り外す。(車種によってはメーターも取り外します。)
③フロントフォークにセパハンを取り付け、トップブリッジを固定。
④クラッチやスイッチ類、グリップなどを取り付け、ハンドル角度を決めて終了。
バリオスに乗っていた時に自分でセパハンを取り付けしましたが、正直なかなか面倒だったので、バイクをいじるのが好きでないのであれば、自分で取り付けるのはおすすめしません。笑
多少お金はかかりますがバイクショップでお願いしたほうがよいかもしれません。
まとめ
セパハンは「セパレートハンドル」の略で左右で分かれているハンドル。
セパハンは前傾の乗車姿勢がしんどいのですが、バイクの見た目もかっこよくなり、客観的に見るとバイクに乗っている姿もカッコよく見えます。
長距離、長時間のツーリングにはおすすめしませんが、レーサースタイルのロマンが詰まったカスタムなので、気になった方は是非挑戦してみてください!